タイムシェアとはリゾートホテルの1室を1週間単位で購入するリゾート共有システム。
ここ数年、ヒルトンやマリオットの物件など日本でも保有する方が増えています。
私自身もヒルトンタイムシェアの説明会参加を経て物件を購入しました。
ネット上では、手放しにくい・年会費が高いといったタイムシェアのデメリットもよく聞くヒルトンタイムシェア。
そこで実際に購入して感じたメリット・デメリットについてまとめたいと思います。
購入または売却を検討されている方の参考になれば幸いです。
購入すると後悔する!?ヒルトンのタイムシェアとは?
欧米では一般的なタイムシェア。
ヒルトン以外にはマリオットも有名で、最近ではあのディズニーもハワイでタイムシェアのサービスを展開しています。
- 1年を52週に分け、1週間単位で不動産の所有権を購入
- ポイント制プログラムにより日程・部屋のランクなどフレキシブルな利用ができる
- ニーズに合わせた購入方法(固定週と浮動週)がある
- 不動産所有権としてみなされるため、将来子供への相続や第三者への売却なども可能
そして、ヒルトンのタイムシェアはその名の通り、ヒルトンが経営するタイムシェアプログラム(HGVC:Hilton Grand Vacation Club)のこと。
ヒルトンのHPではタイムシェアについて次のように述べられています。
「バケーションのある人生」をタイムシェアなら実現。
ハワイをはじめとする高級コンドミニアム・タイプのお部屋でバケーションを満喫する、新しい旅のスタイルのご提案ハワイやニューヨーク、フロリダなどの高級コンドミニアム・スタイルのお部屋で、本当に暮らしているかのようなゆったりとした時間を楽しむ。それが、私たちの提案するバケーション・スタイル「タイムシェア」です。
また、世界9,800ヵ所以上の豊富なホテルやリゾート施設と交換利用でき、世界中に自分の部屋を持つような感覚の優雅なライフスタイルを実現できます。
ハワイのアウトレットやショッピングセンター、日本でも空港などで「ヒルトンホテル無料宿泊プレゼント」や「レストラン利用券プレゼント」といったキャンペーンで勧誘されています。
ヒルトンタイムシェアを購入した理由
ヒルトンのタイムシェアを購入した理由・購入に至る経緯をまとめます。
初回の説明会参加から購入までの期間は2年間、説明会に参加した回数は3回。
そのためヒルトンタイムシェアのメリットやネットでの評判も調べた上で購入しました。
ちなみにタイムシェアを購入する方は、ハワイなど旅行先の滞在中に購入することが多いそうです。
なぜなら、
- 旅行でテンションが上がっている
- 現地のモデルルームが非常に魅力的
- グレードの高いホテルを安く利用できる、資産性があるなどの説明をされる
物件は確かに魅力的なため、旅行中のテンションで勢いのまま買ってしまう理由もよくわかります!
私も初めてのハワイ旅行で説明を受けて契約しそうになりました。
それではなぜ3回も説明会に参加して購入を決めたのか。
それは、日本での説明会に参加したことがきっかけでした。
購入を決めた理由 ~日本での説明会がポイント~
購入を決めた理由は主に2点。
1つ目の理由は値段。
実は日本の説明会で紹介されたのがハワイ以外の物件ということで価格も大きく異なっていました。
ヒルトンタイムシェアはハワイ以外にもアメリカを中心に世界中で物件を保有しています。
しかし、ハワイの説明会ではオアフ島やハワイ等などのハワイ物件の紹介が中心になります。
ハワイへ旅行に来てテンションが上がっているお客さんに対して、「ハワイでこんなところに泊まれるんですよ!」とすすめるのは当然ですね。
それが日本で説明会に参加すると、ハワイ以外の物件も紹介してくれるのです。
ハワイでは紹介されないような、比較的値段が安くポイント付与が高い(タイムシェアは毎年付与されるポイントを利用して宿泊するのでポイント付与は多い方が良い)物件を紹介してもらうことができます。
何よりハワイはインフレ率が高く、年々物価が上がっており、物件自体が高く設定されています。
ただし、ハワイで購入するメリットもあります。
それは購入する物件の固定週(毎年必ずX月X日の週に利用する)の権利。
確実に夏休みの決まった時期にハワイに行きたいということであれば、利用したいハワイの物件購入がベストです。
そして2つ目の理由はマイル。
陸マイラーとなったためマイルで航空券を購入できるようになりました。
そのため『航空券はマイル、ホテルはタイムシェア』という豪華格安旅行を期待してタイムシェアの購入を決めました。
ヒルトンタイムシェアのメリット
メリットはとにかく設備が充実していること。
部屋は1LDKと広いため、家族4人で100Lサイズのスーツケース2個、50Lサイズを2個広げててもスペースは十分あります。
室内には冷蔵庫はもちろんのこと、オーブン・炊飯器・食洗機があるので、Whole Foodsなどで食材を買い込み、部屋であたたかいご飯を食べることもできます。
そして、子供連れだと非常に助かるのが洗濯機。
ハワイ旅行の持ち物で大部分を占める着替えや洋服を減らせるので助かります。
ハワイではプールも多くあり、プライベートビーチ含めて子供が遊ぶのにも最適。
子供にとってはプールと海が一番楽しかった思い出になっています。
そして、ホテルの敷地内にもABCマートをはじめとした店舗やレストランも数多くあるので、夜買い物に行く場合も安心です。
実際に宿泊したヒルトンタイムシェアの写真をご紹介します。
部屋からの景色、最高のオーシャンビューです。
リビングです。
同じ広さのベッドルームが別にあり、ソファーベッドを利用すると大人4人が泊まれる広さ。
ダイニングテーブル併設のキッチン。
自宅同様の設備が揃っています!
なお、今回紹介した物件はヒルトン・ハワイアン・ビレッジにある
タイムシェア専用のタワーですが、空室があればJTBなどのホテル予約サイトから利用することができます。
グランドワイキキアンやハワイ島のオーシャンタワーの宿泊記もまとめていますので、あわせてご覧ください。
ヒルトンタイムシェアのデメリット ~後悔ポイント~
旅行中は満足し過ぎてデメリットを感じることはありませんでした。
しかし、年間を通して維持するとなるとデメリットや注意点が出てきました。
4つ挙げましたが大きくは予約面と費用面の2種類。
予約に関するデメリット
自分が保有している物件に割り当てられた時期を利用するなら問題ありません。
しかしそれ以外の場合は予約が取りにくいことが多いです。
特に夏休み期間などの繁忙期はすぐに予約が埋まり、6月や7月頃に行きたいと思っても予約が取れないなんてことも。
確実に部屋をおさえるには数ヶ月前から計画を立てて予約する必要があるので、旅の手配など慣れていないと大変だなと思う点ですね。
ただ、ヒルトンの販売員の方が予約代行みたいなこともしれくれるので、ある程度はカバーできるかもしれません。
費用に関するデメリット
維持費やリセールの件はネットでもデメリットとしてよく書かれているので、ご存知の方も多いと思いでしょう。
タイムシェアは保有しているだけで毎年(隔年物件の場合は2年毎)維持費を支払う必要があるのですが、毎年数ドルずつ上がっています。
私が購入している物件も順調に上昇中。
具体的な金額など【ハワイ】ヒルトンタイムシェア費用を公開 | 初期費用から維持費までにまとめていますのでよろしければご覧ください。
実際に査定に出したわけではないですがリセールとしては、「売りにくい・購入より安い価格でしか売れなかった」という話をよく聞きます。
ヒルトン販売員の方は「資産です!」と言っていますが、流動性が低いものを資産と言い切るのは無理がありますね。
最後にポイント繰越について。
ヒルトンタイムシェアのポイントは翌年に繰越できるのですが、この繰越に$100ほど費用がかかります。
正直、この費用負担は厳しい。このあたり無料で対応してくれればいいのですが。。。
タイムシェア購入のポイント
維持費など金銭的に負担になる点もありますが、私自身は購入してよかったと感じています。
購入を検討されている方はタイムシェア購入におけるポイントや注意点、どのようなライフスタイルの人だと後悔しにくいかといった次の内容を検討してみてはいかがでしょうか。
ローンを組んで購入しない
ヒルトンタイムシェアでは一括だけでなくローンでの購入が可能です。
安い価格帯の物件であれば200万円台からあるので、説明会では「ローンを組めば安い車を買うようなものですよ」という話をされます。
しかし、このローンの金利驚くほどの高いのです。
2017年の購入時でなんと13%
毎月の支払いが安くてもローンにした場合、金利が占める割合は相当な金額になります。
ローンを組んでの購入はおすすめできません。
必ず一括購入しましょう。ローンを組まないと買えないような物件は買うべきではありません。
ハワイ以外の物件を検討する
ハワイ以外の物件の購入については、先ほど簡単に説明しましたが、ハワイの物件と同等のポイントが付与されかつハワイより安い物件は普通にあります。
決まった時期にしかハワイに行けない場合を除いて、ハワイ以外の物件を検討する方が断然お得。
ヒルトン以外のリセール物件は購入しない
ヒルトンで直接購入した場合、買い替え時にメリットがあります。
それは、より高い物件に買い替えを行う場合は、保有している物件を購入金額で買い取ってくれるというもの。
買い替え物件の差額と手数料・税金分の負担だけで、ポイントが多い物件に買い替えることができます。
単純に費用だけを見ればヒルトン以外が販売するリセール物件を購入するのが一番安くつきます。
ただ、将来買い替えたいといった要望があるならヒルトンから購入するのをまずは検討してはいかがでしょうか。
隔年物件を検討する
タイムシェアには毎年利用できる(ポイントが付与される)物件だけでなく、隔年(2年に1度)に利用できる物件があります。
隔年物件の方が購入費用も安く、維持費も2年毎となるため比較的安く購入することができます。
もし購入を悩んでいる場合は、隔年物件を検討してもよいかもしれません。
早めの旅行計画を立てる
デメリットでもあげましたが、8月などオアフ島は大変人気があるため予約が取りにくいです。
夏休みに行きたい場合、遅くとも半年前には旅行の予定を立てられないと利用は難しいかもしれません。
まとめ
購入を決めた理由から実際に利用してみたメリット・デメリットについてまとめました。
タイムシェア自体は200万~300万円で購入できる物件も多く、車の購入に近いものと説明されますが決してそんなことはありません。
10年~20年保有し続けると維持費だけでかなりの金額になり、そもそもうまく利用できなければ意味がありません。
本当にタイムシェアが自分のライフスタイルに合っているかが重要。
一方で、設備やサービスは非常に素晴らしく、年に1度の(または2年に1度)タイムシェアのある生活は、仕事へのモチベーションも確実にあげてくれることになるでしょう。
是非、ライフスタイルに合う方はヒルトンオーナーになりバケーションのある生活を楽しみましょう!
迷われている場合は、JTBから一般として予約することができますので、一度お試しで利用してはいかがでしょうか。
オアフ島のヒルトンホテルに宿泊する際は、敷地内にある雑貨屋さんのSoHa Livingに立ち寄るのがおすすめ。
おしゃれな雑貨だけでなく、2年以上使えるディフューザー
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