マイルで利用できる特典航空券ですが、特典航空券の座席数は路線毎・便毎に決められており数に限りがあります。
特に「東京ーハワイ」は人気路線のため、家族複数人で予約するのは非常に困難。
しかし、ANA特典航空券のルールを正しく理解すれば、複数人での特典航空券予約の確率が一気にあがるのです。
そこで、ハワイ便の特典航空券を3年連続予約(8月の夏休み2回、9月シルバーウィーク1回)している管理人が、ANA国際線特典航空券を取る方法をまとめます。
国内線乗り継ぎ時【例)福岡ー東京(羽田・成田)ーホノルル】の注意点もまとめていますので、首都圏以外の方も参考にしていただけると思います。
マイルを利用した格安ハワイ旅行についてもまとめていますので合わせてご覧ください。
【ANAマイル】ハワイへの特典航空券を予約するポイント
結論から述べます。家族4人など複数人分のハワイ特典航空券を取るためのポイントは次の2点。
- 往路(行き)の予約開始日(往路予定日の355日前)に往路・復路まとめて予約する
- 復路(帰り)の予約開始日(復路予定日の355日前)に復路の日程を変更する
1名や2名であれば普通に予約して取れる可能性はありますが、3名以上のハワイ路線となると、このポイントを抑えて予約しないとかなり難しいでしょう。
なぜこのような方法が必要なのか、ANA国際線特典航空券の発券ルールや具体的な予約方法をご紹介します。
【ANA国際線】マイル利用で抑えるべき特典航空券のルール
まずは国際線特典航空券のルールから解説します。
予約開始日
予約は355日前(出発日を含まない)の日本時間午前9時から第一区間出発の96時間前までです。
ただし往路・復路の同時予約が必要で片道のみの予約はできません。
そして、予約と同時に発券(ただし、旅程全区間の予約が取れ次第)となります。
予約方法はANA HPからのWEB予約または電話予約の2通り。
ただし、電話予約の場合は発券手数料が1人あたり5,400円必要なのでインターネット予約の方がおすすめです。
特典航空券の予約に慣れていない等、不安がある場合は電話予約の方が安心かもしれません。
予約の変更
予約している便の出発前かつご搭乗希望便出発の24時間前まで変更が可能です。
日時変更は何度でも可能ですが、注意点があります。
- 電話予約、複数年に滞在する旅程、2歳未満の幼児を含む予約の場合は電話でのみ変更可能
- ルート変更はできない(羽田 → 成田、伊丹 → 関空は同一空港扱いなので可能)
- 搭乗者の変更はできない
- エコノミーからビジネスなど座席クラスの変更はできない
他条件や詳細はこちらのANAの公式HPで一度ご確認ください。
有効期限とキャンセル
発券日から1年以内に旅行を開始(往路便/第1区間を使用)することが必要です。また、旅行開始日から1年間以内に復路便/最終区間のご利用が必要です。
特典航空券の有効期間内に利用できない期間が含まれている場合でも、有効期間は延長できないので注意が必要です。
基本的には355日前に予約をした場合、早めることはできますが、遅らせることができるのは数日のみとなります。
キャンセルは全区間未使用の場合可能です。ただし、払い戻し手数料として1名につき3000マイルが引かれて戻されます。
予約に関するよくある質問
- 2歳未満の幼児はどうすればいい?
-
座席を必要としない幼児の場合、まずは幼児を除いて予約します。
その後、電話窓口に連絡することで予約済みの大人の座席に紐付けてもらえます。
【ANA国際線】特典航空券の予約方法 ~マイルでハワイへ~
それでは実際に予約の流れを解説していきます。
必要となるのは次の4STEP。
❶予定出発日から往路予約開始日を調べる
希望出発日が次のように2020年8月25日だとした場合で解説します。
往路:2020年8月25日
予約開始日は“出発日を含めない”355日前なので2019年9月5日となります。
すなわち9月5日AM9時から翌年8月25日発の特典航空券が予約できるようになります。
355日前がいつになるかは日付計算サイトで簡単に調べることができます。
❷予約開始と同時に予約する
8月などの夏休みとなると4人以上の特典航空券は争奪戦になります。
数日前などにあらかじめ同一経路でシミュレーション(予約確定手前までの進め方を把握)しておくことをおすすめします。
間違ってシミュレーションで予約してしまわないように注意しましょう。
WEB予約の場合、10分前の8時50分には日程や航路・人数などを入力し、以下の画面でスタンバイしましょう。
事前にシミュレーションしておくと、経路は検索履歴から選べるので便利です。
画像の日程はダミーで入力しています。
9時になる前に出発・到着・日程・クラス・人数を入力しておき、9時少し前に「検索する」ボタンをクリックします。
早すぎるとNGですが、2,3秒早く行っても問題なく予約に進めました。
電話予約の場合
電話予約の場合、9時直前に電話をかけていてはオペレーターにつながりません。
20分前など余裕を持って電話をかけてオペレーターの方とつながっている必要があります。
予約開始の9時までは何かしら話をして電話をつなげていないといけないので、ちょっとした気になることなどを質問して会話しましょう。
9時少し前になったところで、特典航空券の予約をしたい旨をお伝えしましょう。
ただし、オペレーターの方が必ず予約できるわけではないので注意が必要です。
❸とにかく往路を予約、復路は空席待ちにする
検索を押すと次の画面のように、候補となるリストが表示されます。
ここでは往路をとにかくおさえることが重要なので、往路で空いているところを選択し予約します。
復路は必ず「空席待ち」になっている便を選択しましょう。
もし復路が空席待ちでなく予約が完了してしまうと、特典航空券が発券されマイルが引かれてしまいます。
便を選択した後は「次へ」ボタンを押し、予約を進めます。
搭乗者の情報やクレジットカード情報などを記入するのですが、この辺りは事前に登録できる情報になりますので、必ず事前に入力しておきましょう。
❹復路の予約開始日に復路の予約を変更する
復路は空席待ちですが、ハワイ到着日に出発希となっています。
この復路のスケジュールを本来の復路の日に変更する必要があります。
希望復路が、2020年8月29日の4泊6日だとします。
復路:2020年8月29日(ホノルル発)
復路の予約開始日は往路同様に“出発日を含めない”355日前のため、2019年9月9日となります。
すなわち、9月9日AM9時になると現在2020年9月25日(往路と同一日)で予約している復路予約を希望の日程に変更することが可能となります。
国際線特典航空券の予約情報から「予約変更」に進み、往路と同様に日程を入力して9時少し前に検索を行います。
ここで予約の変更が可能となれば、晴れて国際線特典航空券の予約が完了します。
復路を空席待ちにしていた場合は、この時点でようやく航空券が発券されるためマイルの減算および各種税金の支払いなどが行われます。
【ANA】乗り継いでハワイ特典航空券を予約する
結論から言いますと、乗り継ぎがある場合の特典航空券予約はオススメできません。
これは直行便でない場合、国内線での乗り継ぎ便が経路に追加されるためです。
往路予約時に往路・復路とも同一日で予約をしましたが、ここに復路の国内線が追加になると、時差の関係で復路の国内線出発日は現地出発日の翌日となります。
そのため355日前ではない旅程が含まれてしまうため予約ができないのです。
全日程でマイルを利用して予約するには、国内線の日程を含めて355日前にする必要があります。
すなわち354日前ともう1日後に予約をしないといけなくなります。
1人分などであれば可能かもしれませんが、予約開始の9時ちょうどを狙って予約するような状況ですので不可能です。
そのため、国際線の特典航空券は直行日で予約を行い、費用が余分に発生してしまうのですが、国内線は次のようにするのがよいかもしれません。
- 通常通り現金で購入
- マイルをスカイコインに変えスカイコインで購入
- 国内線の特典航空券を利用する
往路のみ国内線利用(復路は直行便空港止め)はどうか?
この方法、実際に行いましたが、確実に特典航空券を予約したい場合はあまりオススメできません。
理由は、予約時に「検索する」から進めていくことになるのですが、国内線の旅程も同時に検索されるため、次の問題があります。
- 国内線を含めた検索結果が出てくるのに時間がかかる
- 検索結果の旅程リストが多く、選択するのに時間がかかる
とにかく直行便予約に比べて時間がかかってしまうのです。
直行便での検索に比較して5秒~10秒などの遅延があるため、本来予約したい「羽田ーホノルル」が「空席待ち」になってしまうと本末転倒。
マイルで3人以上のハワイ路線を予約したい場合は、直行便で予約することをおすすめします。
まとめ:特典航空券を予約するためのポイント
ANAで格安にハワイに行く方法の『マイルで飛行機を予約するポイント』についてまとめました。
1年近く前に予約することが必要ですが、ポイントを抑えれば家族4人の格安ハワイ旅行が実現できます。
往路・復路ともに1日や2日ずらせるようなスケジュールで予定を組めれば、マイルでハワイに行ける可能性はグッと上がります。
貯めたマイルをハワイ旅行で活用していきましょう。
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