積立投資として人気のあるFTSE100。
長期積立投資の人気から、購入・売却の需給バランスが崩れ、2021年1月にくりっく株365での上場廃止が決定したほどです。
本記事では、このような少額から低リスク高利回りを実現できるFTSE100の積立投資についてまとめます。
株価指数CFD・FTSE100とは?
まずはCFDについて簡単に解説します。
CFDとはContract For Differenceのことで、日本語では差金決済取引と言います。
簡単に言うとFXの何でも版で、金、原油など様々な金融資産に対してレバレッジをかけて投資することができる金融商品。
そして株価指数CFDとは、その中でも日経225やNYダウなどの株価指数を対象としたもので、FTSE100はロンドン証券取引所における株価指数となります。
すなわち、日経225が日本を対象とする株価指数であるように、FTSE100はイギリスを対象とする株価指数のことです。
株価指数CFDについてもう少し知りたい、という方はこちらをご覧ください。
株価指数CFDとは?日経225やFTSE100など高利回りが期待できるCFD投資について
FTSE100の特徴
それではFTSE100の特徴について見ていきましょう。
配当(価格調整額)は年4回、レバレッジにより高配当が可能
FTSE100には、日経225と同じく配当に相当する価格調整額があります。
価格調整額は3月・6月・9月・12月の年4回。
発生日 | 買い |
2019/12/19 | 768円 |
2019/09/19 | 494円 |
2019/06/20 | 978円 |
2019/03/14 | 1,228円 |
2018/12/20 | 904円 |
2018/09/20 | 555円 |
2018/06/14 | 969円 |
2018/03/15 | 1,283円 |
2018年では「FTSE100」1枚保有につき3,711円の配当がありました。
詳細は後述しますが、1枚の価格が7200ptと仮定した場合、レバレッジ2.5倍で運用するための必要資金は4.5万円ほど。
この時の配当利回りは8.2%。
GMOクリック証券のレバレッジは最大10倍なので、急落時に対応可能な資金があれば、さらに利回りをあげることができます。
長期投資向き
以下はFTSE100の30年分のチャート。
上下を繰り返しながらも、ゆるやかに上昇しているのがわかります。
今後、これまでのように上昇が続くかはわかりませんが、2009年リーマンショック時の4000ptを大きく下回るようなことは考えにくいでしょう。
2000年以降で2回4000ptを下回っていますが、その後どちらも7000pt近くまで確実に値を戻しています。
多少の下落や現状価格の維持であったとしても、8%を超えるような高配当が実現できるので、配当をもらいながら長期で値上がりを期待できるのが魅力です。
価格下落リスクを考慮した安定運用に向けて
それではFTSE100に関して、運用資金やレバレッジをどう考えて運用プランを決めたかを解説します。
日本株や米国株ETFなどレバレッジをかけない投資に関しては、元本割れのリスクと配当及び値上がりの利益を考慮すればよいだけですが、レバレッジをかけるFXやCFDに関してはそうはいきません。
大事なのはリスクとリターンのバランス。
急落時にロスカットをされないことが非常に重要です。
これまでの最大下落幅を把握する
先ほど少し触れましたが、100年に1度と言われた2009年のリーマンショックではどうたったでしょうか。
2008年付近のチャートを見ますと、およそ2500ptの下落が確認できます。
短期間での下落幅をもう少し具体的に確認しますと
- 2008年5月9日:6204pt
- 2008年10月24日:3883pt
わずか5ヶ月強で2300pt急落しています。
1枚あたり必要な運用資金を計算
ロスカットされないためには、必要証拠金に加え暴落に耐えられる余裕資金が必要です。
GMOクリック証券にてFTSE100を1枚購入した場合、100円の下落で1,000円の含み損となるので、2500ptの急落時(先ほどの2300ptから少し余裕を持たせて)には25,000円の余裕資金が必要になります。
1枚あたり7200ptと仮定して整理すると次の通りです。
- 1枚あたり必要証拠金:7,200円
- 急落時に必要な余裕資金:25,000円
- 【合計】32,200円
すなわち、1枚の「FTSE100」へ投資し、一時的な急落に耐えるのに必要な運用資金はおよそ3.2万円となります。
私はこれをベースに、もう少し下落幅や急落スピードが大きくなる可能性を想定して運用資金を決めました。
もしかしたら、リーマンショックよりも大きい「XXショック」が数年以内に来るかもしれません。
そのような相場にも対応できるように、1枚あたりの運用資金を3.5万円〜5万円で行っています。
幅を持たせているのは7200ptからの乖離幅で柔軟に変更する予定だからです。
7200ptを大きく下回っていれば、運用資金を少ない金額に、大きく上回っていれば5万円に近い金額にしていくということです。
配当金再投資により複利を最大限利用する
高配当米国株ETF投資と同様に、配当金はFTSE100へ再投資し、最大限複利効果を狙っていきます。
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利益は引き出すのではなく、ただひたすら淡々と投資に回すだけ。
これが配当収入という不労所得を得るための近道なのです。
くりっく365での「FTSE100」は上場廃止が決まりましたので、FTSE100をはじめとした株価指数CFDへの投資はGMOクリック証券がおすすめです。
FTSE100の配当を含む運用実績をまとめていますので、運用を検討されている方、運用中の方の参考になれば幸いです。
【報告】FTSE100の積立投資の運用実績を公開 | 利益や含み損・配当についてまとめ
FTSE100へは長期的な積立投資として運用をはじめましたが、日経225CFDに関してはトラリピで運用を行なっています。合わせてご覧ください。
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