一時、老後資金の2000万円問題が話題となりましたが、老後資金に対する不安はみなさん抱えている悩みではないでしょうか。
ただでさえ給料は上がらない、消費税の増税、社会保険料の負担増で手取り額は年々減っていく可能性が高い日本。
多くのサラリーマンが不安になるのは当たり前です。
自分はこれからもっと年収が上がるから問題ない!と思うのは非常に危険。
たとえ年収1000万円あったとしても、手取り額はおよそ720万ほど。
累進課税制度による税率の増加が待ち受けています。
こんなに税金取られるなんて…
思っていた以上に手取りが少ない…
不安な将来に対して取れる方法は2つ。
- 副業で給料以外の収入を増やす
- 投資で資産を増やす
そこで本記事では、『投資で資産を増やす』に焦点を当てて、ごく普通のサラリーマンが「老後に必要なお金を蓄える」だけでなく「定期的にお金を運んでくれる資産形成の方法」をご紹介します。
- 日本株“のみ”への投資がおすすめできない理由
- 米国株・ETFへ投資する理由
- ポートフォリオは日本株・米国株などバランスを考慮するべき
日本株“のみ”への投資がおすすめできない理由 ~米国株のススメ~
これまで投資本ではドル・コスト平均法による長期投資では、「高い確率で資産が増える」ということが述べられてきました。
しかし、このドル・コスト平均法による日本株への長期投資では、運用利回りが低く資産が増えにくいことが明らかとなっています。
ドル・コスト平均法(英: dollar cost averaging)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。
高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる。価格が下がった場合のみならず、上がったときにも買う点で難平買いとは異なる。
引用:Wikipedia
なぜならドル・コスト平均法では、株価によらず一定金額を買い増していくことで、購入金額を平準化し最終的には株価上昇とともに利益(配当利益・値上がり益)を得ることが前提だからです。
もちろん日本株はご存知の通りアベノミクスにより大きく上昇しました。
日本企業の中でもグローバルに展開していたり将来性が高い会社も多く、事実私も投資しています。
ここでお伝えしたいのは、これからの社会や経済を考えるにあたって日本株“のみ”を投資先にしてはいけないということ。
人口減少が続く日本に対して、人口が増加し続けるだけでなくIT分野などで多くのイノベーションが起きているアメリカ。
加えてアメリカの株式市場は史上最高値を日々更新し続けています。
こう考えると資産を増やすには成長し続けるアメリカへの投資は必須。
結論としては、日本株のみへ投資するのではなく、海外(特にアメリカ)へも目を向けてみましょう、ということ。
「日本とアメリカの違い」「なぜアメリカへ投資するのか」「おすすめ銘柄」など米国株・ETFについて詳しく述べられているたぱぞう氏の最速で資産1億円! たぱぞう式 米国個別株投資
探せばネットにもある情報もありますが、体系的にまとめられているので米国株を始めるには非常にわかりやすい内容。
米国株についてもっと知りたいという方は読んでみてはいかがでしょうか。
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コカコーラ・P&G・ベライゾンといったおすすめの高配当銘柄、ポートフォリオを構成する上で気をつけることなど、外国株投資を行う上で貴重な情報が詳細に説明されており勉強になりました。
このように投資先を日本(円)だけにするのは非常に危険。
グローバルな世界経済において、基本となる通貨は世界の基軸通貨であるドル。
この面からも円だけでなく一部資産をドルで保有する重要性は出てきます。
為替リスクという意見もありますが、一方的な円高・円安は日本・アメリカ両国にとってマイナスでしかないため、これまでも適宜是正されてきました。
長期保有が前提であれば為替リスクは過度に恐れる必要はありません。
むしろ円にしか投資をしないリスクの方が大きいでしょう。
- アメリカは人口増加やイノベーションにより成長し続ける市場
- 世界の基軸通貨であるドルへの投資
- グローバル社会において1国(日本)のみに投資するリスク
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米国株で構成されるETF・投資信託へ投資する理由
日本以外の投資先として米国株・ETFをおすすめしてきましたが、まずはアメリカの個別株ではなく米国株で構成されるETFや投資信託への投資が断然おすすめ。
その理由を解説します。
個別株で分散投資をするのはコスパが悪い
投資の格言「タマゴは1つのカゴに盛るな」。
特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教えです。
すなわち複数銘柄への分散投資ということなのですが、10~15銘柄に分散投資を行ったとしても、倒産(ほとんどないと思いますが)や業績不振による減配・株価下落のリスクは当然ながら0ではありません。
何より10~15社の決算書(英語)を見ながら投資の判断をするというのは、必要な時間や労力もかなり必要です。
投資に対する時間のコストは低く、運用利回りは上げる。
これに尽きます。
そんなコスパ最高の投資を可能とするのが、S&P500をはじめとした米国株ETFや投資信託。
積立NISAでも投資できる投資信託もありますので、まずはETF・投資信託から始めてみるのをおすすめします。
次のような正しい銘柄選択さえすれば後は何もすることがありません。
日本株・米国株(ETF/投資信託)を組み合わせた資産運用
私のポートフォリオも同様ですが、米国株投資は投資信託やETFをベースに余剰資金で個別株への投資がおすすめ。
eMAXIS Slimでの積立NISAに取り組むだけで、少ないリスクで資産を増やすことができるでしょう。
- 積立NISAでS&P500をベースとしたeMAXIS Slim米国株(S&P500)
- 余剰資金でETF
- 高配当・増配株などの個別株も一部
ここからは、おすすめできる投資信託・ETFについてご紹介します。
値上がりを狙うキャピタルゲイン、配当を狙うインカムゲインと目的別で挙げていきますので参考にしてください。
【投資信託】eMAXIS Slim米国株(S&P500)
S&P500は米国を代表する大型株500社の指数で、積立NISAの対象となっている投資信託。
アメリカの大企業500社に分散投資ができます。
購入手数料もゼロ・信託報酬も低いので、積立NISAで選べば間違いない銘柄。
10年〜20年の期間で考えると、ただただ積み立てを続ければ、自然と資産は増えていくでしょう。
配当は自動で再投資されますので、積立投資で値上がりが期待できる投資信託。
- 購入時手数料:ゼロ
- 信託報酬:0.162%
- 信託期間:2018年7月〜
【ETF】SPYD
SPYDはS&P500の構成銘柄のうち、高配当80銘柄・不動産・公益事業を対象に投資する高配当ETF。
- 信託報酬:0.07%
- 設定日:2015年10月〜
- 分配金利回り:4~5%
配当は4半期ごと(3月、6月、9月、12月)で、利回りがおよそ4~5%と高配当なのが魅力。
SPYDの特徴や構成銘柄・過去の配当利回りなど詳細はこちらをご覧ください。
【ETF】VYM
米国の高配当銘柄(およそ400銘柄)に分散投資できるETF。
SPYDと異なるのは銘柄数と分配金利回り。
400銘柄に分散するのでよりリスクは低くなりますが、その分利回りもSPYDと比べると低くなります。
- 信託報酬:0.06%
- 設定日:2006年11月〜
- 分配金利回り:3%前後
SPYD同様に配当は年4回で、配当利回りがおよそ3%。
VYMの詳細についてもこちらをどうぞ。
【ETF】VTI
VTIは米国市場の4000銘柄を投資対象としているETF。
eMAXIS Slim米国株(S&P500)は500社、VYMは400社、SPYDは80社ですが、VTIはおよそ4000社。
アメリカ全体に投資をするようなETFとなります。
- 信託報酬:0.03%
- 設定日:2001年5月〜
- 分配金利回り:1~2%
配当は年4回で、配当利回りがおよそ1~2%と多少物足りなさはありますが、信託報酬が0.03%とかなり低くなっています。
eMAXIS Slim米国株(S&P500)だけでも十分というところはありますが、500社の大型株だけでなく小型株にも投資したい場合はこちらを選択するのが良いでしょう。
まとめ:日本株と米国株で安心できる資産運用をしよう
日本株のみに投資してはいけない理由、米国株へ投資する理由とコスパと運用成績が良いおすすめ銘柄についてまとめました。
結論としては、まずは積立NISAから米国株への投資をはじめましょう。
そして資金に余力があれば、高配当ETFや個別株へ投資し、配当が入る仕組みを作りましょう。
月に1~2万円の配当が将来ずっと入ってくると思うと、生活や気持ちが変わってきます。
そのためにもコツコツと積み上げていくだけです。
2019年から実際に運用している内容を随時まとめていますので、こちらも合わせてご覧ください。
外国株・ETF・投資信託への投資は、手数料の値下げが行われたSBI証券
積立NISAをVISAのクレジットカードで決済でき、クレジットカードのポイントが貯まるという信じられないサービスも開始されました。
間違いなくおすすめの証券会社ですので、これから米国株に投資しようという方には間違いなくおすすめです。
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米国株以外にはイギリスの株価指数へ投資するFTSE100積み立て投資もおすすめです。
レバレッジをかけるので多少リスクはありますが、利回り8%も可能な運用方法となっています。
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