米国株ETFで人気銘柄の1つであるVIG。
最大の特徴は、10年間連続増配している銘柄のみで構成されていること。
しかし、人気といっても「増配率や配当利回り」「これから株価があがるのか」など気になる方も多いと思います。
そこでこの記事では、VIGへの投資を考えている方に向けて増配率をはじめとしたVIGの特徴からおすすめ理由をまとめます。
ちなみにVIGへ投資におすすめの証券会社は楽天証券。
楽天証券でVIGはSPU対象(米国株)ETFなので、投資することで楽天ポイントが貰えます。
さらにVIGの購入に楽天ポイントの利用も可能というまさに楽天経済圏活用におすすめな銘柄です。
- VIGとはどんなETFなのか
- 増配率、上位構成銘柄、セクター比率、配当実績、株価推移
- VIGの魅力
- VIGが長期投資に向いている理由
米国株ETF投資の運用成績や配当実績についてまとめていますので、あわせてご覧ください。
【連続増配ETF】VIGの概要
VIGはバンガード社が運用するETF。
バンガードは、「ブラックロック」「ステート・ストリート」と並び世界の3大資産運用会社の1つ。
人気のあるVTIやVYMもバンガードが提供するETFで低コストなETFを多く取り扱っています。
冒頭でも述べましたが、VIG最大の特徴は10年間増配を続けている銘柄が投資対象となっていること。
銘柄名 | バンガード・米国増配株式ETF |
運用会社 | バンガード社 |
構成銘柄数 | 289社 |
純資産額 | 639億ドル |
リバランス | 年1回 |
分配金回数 | 年4回(3,6,9,12月) |
分配金利回り | 2% |
経費率 | 0.06% |
構成銘柄数はVYMよりも少ない289社で分散投資には十分な銘柄数となっています。
VYMやVTIと同様に分配金回数は年4回、経費率も0.06%と低い設定。
利回りは2%とそれほど高くはないですが、増配銘柄の特性上、保有し続けることで利回りの上昇が期待されます。
増配銘柄で構成されているETFのため配当が大幅に下がる可能性は低く、VIGは比較的安定した投資先と言えるでしょう。
VIGの特徴
VIGのポイントを5つに分けて詳細を見ていきましょう。
❶構成銘柄 ~上位10銘柄~
VIGを構成する上位10銘柄は次のようになっています。
銘柄 | ティッカー | 業種 | 比率(%) |
---|---|---|---|
Microsoft Corp. | MSFT | Information Technology | 3.89 |
UnitedHealth Group Inc. | UNH | Health Care | 3.88 |
Johnson & Johnson | JNJ | Health Care | 3.85 |
Procter & Gamble Co. | PG | Consumer Staples | 3.15 |
JPMorgan Chase & Co. | JPM | Financials | 2.86 |
Visa Inc. | V | Information Technology | 2.77 |
Home Depot Inc. | HD | Consumer Discretionary | 2.57 |
Mastercard Inc. | MA | Information Technology | 2.56 |
Coca-Cola Co. | KO | Consumer Staples | 2.04 |
PepsiCo Inc. | PEP | Consumer Staples | 1.92 |
S&P500に連動したETFなどGoogleやApple・AmazonなどのGAFAMが含まれるのは当然ですが、VIGの銘柄に入っているのはマイクロソフトのみ。
その唯一のマイクロソフトが構成銘柄の1位というのがまた面白いですね。
クレジットカードのVISAやMastercard、飲料メーカーのコカ・コーラにペプシコが並んで入っており、増配している銘柄の業種が含まれるという特徴がよく出ています。
❷セクター比率
情報技術やヘルスケアが高く、高配当の銘柄が多いエネルギーセクターの比率が低いのが特徴。
2021年にApple(アップル)は9年連続の増配となったため、VIGに組み込まれる可能性が出てきました。
今後も情報技術セクターの銘柄が増える可能性が高いです。
なお、11種類あるセクターのうち不動産(Real Estate)セクターは組み込まれていません。
セクター(業種) | 比率(%) |
---|---|
情報技術 (Information Technology) | 23.4 |
ヘルスケア (Health Care) | 15.8 |
金融 (Financials) | 14.5 |
生活必需品 (Consumer Staples) | 13.9 |
資本財 (Industrials) | 12.9 |
一般消費財 (Consumer Discretionary) | 9.4 |
素材 (Materials) | 4.8 |
公益事業 (Utilities) | 3.2 |
通信 (Communication Services) | 2.0 |
エネルギー (Energy) | 0.1 |
❸分配金(配当金)の推移
2022年5月時点での分配(配当)利回りは2%。
4半期毎・年毎の分配金の推移をまとめたグラフがこちら。
2017年は1.91ドルだった分配金が2021年には2.66ドルへと増加。
グラフからも分配金が年々増加しているのがわかります。
特に2020年から2021年にかけては増配率はなんと15%。
連続増配ETFらしく右肩上がりに分配金が増えていますね。
❹増配率
それでは気になるVIGの増配率を見ていきましょう。
2021年の増配率は大幅増加の15%となりましたが、基本は5%前後で推移していることがわかります。
このように毎年増配を続けることで、現在の利回り(2%)から3%→4%→5%と上昇し、高配当化できるのがVIGのメリットです。
株価が下落している2022年の増配率がどうなるか要チェックですね。
❺株価推移
VIGは2006年設定時の50ドルから2021年まで綺麗な右肩上がりを続けています。
最高値は171ドルと設定時の価格の3倍以上となりました。
長期スパンで考えると一時的な下落はありながらも、構成銘柄の増配による株価上昇により右肩あがりになる可能性は十分考えられるETFです。
VIGの魅力:おすすめできる理由
VIG投資をおすすめできる理由を2点にまとめます。
❶高い増配率 ~保有していれば高配当銘柄に~
1つ目は何よりVIGの特徴である高い増配率。
価格100ドル(配当利回り2%)で購入した場合、毎年5%増配で5年後の配当は2.55%。
そして10年後は3.25%、15年後は4.15%となり高配当銘柄に生まれ変わります。
そしてその増配率はその後も継続されるので、年々増加していくことに。
増配という株式投資の大きなメリットを最大限享受できるのが大きなメリットとなります。
❷値上がり益 ~株価の上昇も狙える~
2つ目は増配だけでなく株価上昇によるキャピタルゲインも狙える点。
5年間で1.5倍となった期間もあり、配当プラス株価上昇の利益を十分に狙えるETFです。
受け取った配当を再投資すれば、インカムとキャピタルの2重で資産を大幅に増やせる可能性を秘めています。
VIG投資:よくある質問
米国株・高配当ETFの比較
米国株ETFには高配当を謳うETFが他にもあります。
VIG | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|
コンセプト | 連続増配 | 高配当 | 高配当 |
構成銘柄数 | 289社 | 443社 | 79社 |
配当利回り | 2% | 3.42% | 4.19% |
5年リターン | 10.15% | 7.86% | 6.7% |
経費率 | 0.06% | 0.06% | 0.07% |
VYM、SPYDとも高配当ETFで、インカムゲインを狙うコンセプト。
経費率はどれも低いため投資としておすすめできるETFです。
VIGと大きく異なるのが構成銘柄と配当利回り。
VYM、SPYDは高配当銘柄で構成されるため、既に高い利回りとなっています。
一方、株価上昇はそこまで見込めないため、トータルリターンではVIGが高くなる特徴があります。
直近の配当利回りを求める場合はVYMやSPYD、将来的にキャピタルとインカムを増やしたい場合はVIGなど目的によって投資先を検討しましょう。
VIG分析まとめ
10年以上増配している銘柄で構成されるVIGについてまとめました。
増配率や構成銘柄、配当利回りなどから投資対象として魅力的なVIG。
さらに楽天証券ではSPUアップの対象銘柄でもあるため、楽天でお買い物をされる方には特におすすめしたいETFです。
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