副業で得られる所得が20万円以上の場合、確定申告する必要があります。
例えば、ブログ収入ではサーバー費用やその他必要な経費を除いて20万を超える場合が該当します。
では、せどりの場合はどうなるのでしょうか。
特に楽天せどりなど現金収支はマイナス、ポイントでプラスになる場合はどのように考えるのでしょうか…
副業である程度収入を得ることができましたが、税金のことがさっぱりでした。

なんとなくネットで調べて分かった気もするけど、本当に合っているかわからない。
税の知識をきちんとつけて、正しく納税(または節税)できるようにしたい。
こんな風に感じていた確定申告時期、この疑問を税理士の先生にぶつけることにしました!
今回の記事では、税理士さんに相談した副業の税金についてまとめていきます。
税理士さんの探し方
まずは税金について相談する税理士さんを探さないといけません。
税理士の知り合いがいるわけでもないので、とりあえずGoogleで調べました。
個人でやられている税理士事務所、めちゃくちゃあるじゃないですか( ´Д`)
わからん、違いがわからん、価格設定もよくわからん( ;∀;)
そして辿り着いたのが税理士ドットコム。
名前的にも価格コムの仲間?みたいな感じでポチポチ検索条件を入れていくと、どばーっと条件に当てはまる税理士事務所が出てくるではないですか。
プロフィールや料金・事例、地図などフォーマットが統一されているので、さっきまでとは雲泥の差。
めちゃくちゃ探しやすい(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
ということで税理士ドットコムを使って無料相談をされている税理士事務所を探して面談の予約を入れました。
ちなみに、1時間程度の無料相談(初回のみ)を行っている税理士事務所が多いことが色々調べていてわかりました。
とにかく1度税理士さんに相談だけしてみたい、という方は「税理士 場所 無料相談」のキーワードでGoogle検索すると良いかもしれません。
無料相談当日の流れ
無料相談の予約時に、
- 副業の種類(ブログ・せどり)
- 昨年の売り上げ
- 副業としてどの程度取り組んでいるか
- 相談したいこと(ポイントの扱い、経費について、個人事業主について)
など現状や相談したい内容について連絡しておきました。
おかげで当日は持参した昨年の確定申告書の控えを確認してもらった後、相談したいことを中心に話すことができたので良かったです(・∀・)
それでは実際に相談した内容を紹介します!
副業に関する税のお話 ~ 税理士さんへの相談内容 ~
細かい内容含めると色々と相談しましたが、メインは次の5点。
- せどりで得たポイントの税務上の扱い
- 副業(せどり・ブログ)で経費になるもの・ならないもの
- メルカリ売買など領収書がない場合の対応
- ズバリ質問、税理士さんに丸っとお任せした場合の費用はいくら?
- サラリーマン副業として個人事業主で開業することは可能?
それでは解説していきます。
1. せどりで得たポイントの税務上の扱い
まず最初は、せどりで得たポイントは確定申告でどのように処理するべきかについて。
結論から言いますと、楽天を始めとしたショッピングサイトのポイントは収入として扱う必要があります。
ポイントせどりで現金収支は赤字だけど、ポイントで利益が出ている場合は、きちんと所得として計上する必要があるんですね。
ただし、ポイントが付与されたタイミングで収入となるのではなく、ポイントを利用した時に初めて収入として扱うことになります。
万一、使わずに期限が切れた場合を考えると、所得として計上したものがなくなるなんて不思議なことになりますからね。
ということで、利用した時点で収入になるということは、利用したポイントをきちんと把握する必要があるってことですΣ(゚д゚lll)
楽天ポイント使いまくってるよ…把握してないよ…
昨年1年間のポイント利用履歴をひたすら調べなければいけない…..
ちなみに、ポイントせどりをしている人で、この辺りきちんと処理している人の割合ってどの程度なんでしょう。
ネットではそんな個人の少額申告漏れを対象に税務署は動かない、なんて記事も見かけますが、これだけせどりとしての副業が流行っているので、いつかは見せしめ的に調査される人も出てくる気がしています。
そんなことになってから困るより、ポイントであれ副業で得た所得はきちんと申告して、安心して副業に取り組みたいものです。
- 取得したポイントは税務上、利用した際に所得となる
- 一定以上の所得(利用ポイント)がある場合によっては確定申告が必要
2. 副業(せどり・ブログ)の経費になるもの・ならないもの
誰もが気になるのがこちら、経費に関してではないでしょうか。
私も最も多く質問したのがこの経費に関することでした。
まず「収入を得るために必要であったもの」が経費の大前提となります。
とはいえブログなどは色々と商の紹介なんかもするため、どこまで経費として計上できるか。
せどりの経費
せどりの経費としては、基本的なものとして次の項目が挙げられるでしょう。
そして、これも経費にできるの!?というものたち。
- 家賃など住宅費(一部)
- 電気代
- 通信費(スマホ代、インターネット代)
- 車輌費(購入費、車検代、ガソリン代など)
ネットでは家賃も一部なら経費にできるよー、という記事もありましたが本当なんですね。
もちろん、副業を行う作業部屋、仕入れた商品の保管場所などきちんとした理由が必要です。
副業として利用している割合(部屋の広さ)に応じて、家賃や持ち家の場合は購入費等から按分して経費に計上することが可能です。
なお、持ち家で住宅ローン控除を受けている場合は、10%以下にしておかないとローン控除が減額されるので、ローン控除を受けている間は10%にするのが良いですよとのことでした。
電気代、通信費は自宅や携帯を利用した副業をするのであれば、当然発生する費用ですね。
こちらもプライベートと按分して、計上する必要があります。
最後に車輌費。
私は仕入れ・家電量販店での仕入れ(取得ポイントの消費)・販売や発送作業で利用しています。
もちろんプライベートの利用割合がかなり高いので、10%や20%で按分するのがよいでしょうとのことでした。
ブログの経費
ブログもせどりと同様に、作業部屋が必要になるため、家賃など一部を計上することは可能なようです。
気になっていたのはブログで紹介する・レビューする商品の購入費用。
こちらは記事にした後、プライベートで利用しないのであれば、100%経費にしてもよいかもしれませんが、、、とのことでした。
実際は、多くの方が個人利用を前提にしている場合がほとんどかと思いますので、10%~20%程度で按分するのがよいのかもしれません。
ブログのアクセス数や、実際にどの程度収益化できているのかによっても変わってくるため、上の割合をベースにここは税理士さんと今後相談していきたいところです。
また、後ほど記述していますが、個人事業主として開業すると経費として計上しやすくなるものをあるとのことでした。
- 基本としては収入を得るために必要であったものを経費として計上する
- プレイベートでも利用するものは割合に応じて家事按分する
- 家賃や車輌費なども計上することは可能
- 事業所得にすると経費計上しやすくなる
3. メルカリ売買など領収書がない場合の対応
せどりを行う上で、メルカリなどのフリマアプリ(サイト)を利用することもあると思います。
個人間の取引がメインとなるフリマアプリでは領収書をもらえないことがほとんどです。
そのような場合、どうすればよいのでしょうか。
回答としては、取引内容(日時、商品名、金額)がわかる画像のキャプチャを取る、ということでした。
メルカリなどのフリマアプリで取引されている方は、若干面倒ではありますが、取引終了後に取引画面のキャプチャを行いましょう。
もし領収書を失くしてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
経費計上を諦める必要があるのでしょうか…
大丈夫です、その心配は必要ありません。
実は出金伝票に取引内容を記載すれば、領収書の代わりとして利用することができます。
ただし、10万円を超えるような高額の場合は、税務署からも指摘される可能性が高いようなので、高額なものはきちんとレシートや領収書を保管するようにしましょう。
- フリマアプリ(サイト)など領収書が無い取引の場合は、取引内容がわかる画面キャプチャを取る
- 領収書を失くしてしまった場合は、出金伝票
を利用すればOK
4. ズバリ質問、税理士さんに丸っとお願いした場合の費用はいくら?
税理士さんへの依頼パターンもいくつかあり、それによって費用が変わることを知りました。
まずは大きく分けて次の2つ。
- 依頼する内容(顧問スタイル)
- 売上高など副業の規模
顧問スタイルは、確定申告をお願いする前提として、
- 年に1度、確定申告だけを依頼する契約
- 不明点などあれば都度質問できる契約
- 毎月(または数ヶ月に1度)打ち合わせを行う契約
など、どの程度関わってもらうかというもの。
また、個人事業主として開業する場合は、確定申告において複式簿記による記帳が必要となりますがその場合、
- 記帳は個人で行う契約
- 記帳も税理士さんにお願いする契約(記帳代行、申告書作成)
と作業内容によっても金額が変わってきます。
昨年の副業収入から開業する前提で相談していたため、不明点などはメールと電話で都度対応可能で、税金関係を丸っとお願い(記帳から確定申告まで)する契約で見積もりをお願いしました。
2020年の副業収入(せどり・アフィリエイト)を公開 | サラリーマン兼個人事業主になることを決意
なお、副業の規模としては、ミニマムである売上高1000万円未満となっています。
ここを超えると消費税も発生するため値段も少し上がるのかなと思います。
記帳代行および電話メールのみによる顧問スタイルで月額5,400円、確定申告時の対応として年額30,000円、合計で94,800円の見積もりでした。
ネットでは10万~20万が相場となっていることが多いですが、依頼内容や顧問スタイルなど、条件によって費用感が全く異なるので、自分が依頼したい内容で見積もりしてもらえたのはよかったです。
- 顧問スタイル、副業の規模によって費用感は異なる
- 要望にあった内容で見積もりをお願いすると、費用感が明確になるのでオススメ
5. サラリーマン副業として個人事業主で開業は可能?
最後に、現在の副業規模で個人事業主として開業が可能か質問しました。
なお、事業とは次のように定義されています。
対価を得て行われる資産の譲渡等を繰り返し、継続、かつ、独立して行うことをいいます。例えば、商店が販売用の商品を売った場合や、運送業者が運送サービスを提供して対価を受け取るような場合が典型的なものです。
すなわち、独立・継続・反復して行われる仕事のことで、その仕事を独立・継続・反復していると個人事業であり、事業所得があると認められます。
ポイントは、継続的に対価を得るための仕事を繰り返しているかという点。
現在の状況的に該当するようなので、開業届を提出し個人事業主として取り組みたいと思います。
情報交換を目的とした食事会なども経費計上できるので、きちんと申告し経費となるものは計上していきたいですね。
- 事業所得として認めてもらうには、継続的して業務を行っているかどうかがポイント
まとめ
以上、税理士の先生との無料相談についてまとめました。
今回の無料相談で税金についてすっきりしましたが、確定申告が大変になってきたこと、経費のことなど税理士の先生を通して行う方が安心できることから、業務委託として税理士さんと年間契約させてもらうことにしました。
税金に関して不安な方も多いと思いますが、無料で相談できるので、まずは一度相談してみるのが良いと思います。
相談できる税理士先生を探すには、税理士ドットコムまたは「税理士 場所 無料相談」でGoogle検索がおすすめです。
また、税理士と漫画家の方が出されている本が、マンガ形式でとてもわかりやすかったので、一読してみるのをお勧めします。
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