ITエンジニア必須のスキルと言っても過言ではないクラウド技術。
現在、多くの企業で、AmazonのAWSやMicrosoftのAzureといったクラウドサービスの活用が増えています。
若手エンジニア、大学生や未経験からITエンジニアになりたいと思う方は、是非身につけるべきスキルです。
しかしクラウドサービスには、AWS・GCP・Azureなど複数のサービスがあり、それぞれ微妙に使い勝手や特徴・仕様が異なります。
クラウド技術を勉強しようと思っても、何から始めればいいかわからないと感じている方も多いはず。
そういう私も同じ状況でした。
30歳を超えてからITエンジニアとなりましたが、まずはAWS、次にGCPというように順番に学習していきました。
学習する上で何より良かったのが動画学習サービスのUdemy。
動画での解説が理解しやすいだけでなく、何度も繰り返し見ることができるので非常に助かりました。
今回は、クラウド技術全般を学ぶ上でこの講座を見れば基礎は問題無し!という講座をまとめてみました。
無料講座も含まれますので、ぜひ就職や転職に向けたスキルアップに活用してください!
- これからクラウド技術を学ぼうとしている
- クラウドサービス(AWSとGCP)の違いを知りたい
- AWS、GCPで簡単なサービスを作れるようになりたい
- 転職や就職に向けてスキルアップしたい
AWSとGCPを学ぶべき理由
先ほども触れましたが、主要クラウドサービスとしてAmazonのAWS、GoogleのGCP、MicrosoftのAzureがあります。
この中でなぜAWSとGCPを学ぶのか。
ポイントは市場シェアとデータ活用のやり易さ。
各サービスの市場シェアを見てみますと、AWSがダントツトップで次にAzure、GCPと続いています。
私が学習した時から変わりませんが、AWSはクラウドサービスのトップランナーで新しいサービスや機能を次々とリリースし技術革新が早い。
そして市場シェアが高いということは、当然ながら企業から求められるスキルの確率が高いということ。
そのため、クラウド技術としてAWSはまず抑えるべきスキルとなります。
一方、シェア3位のGCPはなぜかというと、機能面でAWSやAzureと比較して不足するサービスがあったりするのですが、ビッグデータを超高速で処理できるBigQueryの存在があります。
大量のデータを扱うGoogleだからこそ生まれたサービス。
データ利活用が叫ばれる現在では、このBigQueryをいかに活用できるかポイントとなることもあります。
そのためシェアの高いAWS、ビッグデータを扱えるGCPの両方を学ぶことでスキルの幅を広げてくれるでしょう。
もちろんAzureも学ぶ、GCPの代わりにAzureを選択することも間違いではないと思います。
AWSはこの2コースを抑えよう ~1つは無料です~
クラウドサービス毎に細かい機能や仕様は異なりますが、サービスとしての考え方や大元の技術は共通しています。
1つ理解することで、他のサービスの理解も早まります。
まずはAWSを学習することで、クラウドサービスとは何かということを学んでいきましょう。
AWS:はじめてのAmazon Web Services
講座名の通り、AWSが初めての人を対象に作られた講座。なんと無料です。
AWSの概要から基礎的なシステム構築ができるようになるコース。
ハンズオン形式のため、未経験からAWS上にサイト(WordPress)を構築できるようになります。
コースは、AWSのアカウント作成から始まり、AWSにおけるネットワーク、Webサーバ・DBサーバの解説という流れ。
IAM、VPC、EC2、RDSといったAWSの基本を一通りハンズオンで触ることができます。
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得
『はじめてのAmazon Web Services』講師山浦さんの続編。
こちらもハンズオン形式で進められるコースとなっています。
前回のVPC、EC2、RDSに加え、主要サービスであるRoute53、ELB、S3、CloudWatchといった実サービスでは必須となるサービスの機能や設計の考え方が身につきます。
WordPressサイトの構築という点は同じですが、サービスを公開するためのドメイン(DNS)、CDNサービスであるCloudFront設定やチューニング、サーバーの負荷分散のためのELB、システム監視のCloudWatchと、構築から運用まで一通り経験することができます。
2コース合わせて13時間。
ここまで学習すればAWSでのシステム構築は可能になるでしょう。
もう一歩学習を進めたい方は、FaaS(Function as a Service)であるLambdaや少し上級レベルの『米シリコンバレーDevOps監修!超AWS完全入門+本番運用向け上級編ベストプラクティスとTerraform 』がおすすめです。
さらにAWSを活用できるようになること間違いありません。
GCPも抑えるべき基礎コースは2つ ~8.5時間で習得できるGCP~
それでは初心者・未経験者向けのGCP基礎コースについて紹介します。
AWSと同様にGCPのおすすめ基礎コースは2つ。
学習しながら、GCPのこのサービスはAWSだとEC2だな、これはRDSだなといったようにAWSで学習した内容と比較しながら進めてみてください。
仕様や機能の違いを深堀りできると、エンジニアとして知識・スキルの面でさらにレベルアップできるでしょう。
最速で学ぶ – Google Cloud Platform(GCP)入門完全攻略コース
最速で学ぶ – Google Cloud Platform(GCP)入門完全攻略コース
アカウントの作成からGCEによるWEBサーバの構築、ネットワークやDNS・DBまでをハンズオンで学習することができます。
AWSの講座と同様にWordPressによるサイト構築を行うため、AWSコースの学習をしていると基本を含めかなり理解しやすいでしょう。
S3と同等サービスであるGCSや負荷分散のロードバランサーなどサービスを運用するための基礎がしっかりと組み込まれた講座となっており、これだけでサービス実装の基礎ができる内容です。
現役エンジニアが教える、手を動かして学ぶGoogle Cloud Platform(GCP)入門
現役エンジニアが教える、手を動かして学ぶGoogle Cloud Platform(GCP) 入門
1つ目の『最速で学ぶGCP入門完全攻略コース』はサイト構築におけるハンズオン形式でしたが、こちらはGCPの各サービスにフォーカスした内容となっています。
GCE、GCS、DBのCloud SQLからFaaS(Function as a Service)のCloud Functions、アプリケーションプラットフォームのGoogle App Engineまで幅広く学ぶことができます。
特にGoogle App Engineは拡張性が高く、アクセスが多いWebサービスでも低コストで実現することができるので、実装方法がわかれば非常に便利なサービスとなります。
学習時間が2.5時間と短く、1つ目と合わせても10時間以内で収まるのも嬉しいポイント。
AWSを学んでいるからこそ、この2講座でGCPの基礎を身につけることができるでしょう。
GCPを学ぶ理由として挙げたBigQueryですが、クラウド技術の基本よりもSQLがメインとなるため含めませんでした。
BigQuery講座としては『BigQuery で学ぶ非エンジニアのための SQL データ分析入門 』がSQLの基礎から学べるだけでなく、練習問題や課題が充実しておりとても満足できる内容でした。
コース自体が11時間で、課題など実際に手を動かす時間を考慮すると15時間ほど必要ですが、BigQueryだけでなくSQLスキルの向上になるため、次のステップとして取り組んでみるのをおすすめします。
番外編:認定資格を取得する必要はない
UdemyでAWSやGCPで検索すると必ず出てくるのが、各クラウドサービスの認定資格対策講座。
会社で求められることもあるでしょうし、学習する上での目標や転職に向けた資格取得はアリだと思います。
ただ実務が伴わず、資格取得が目的となってしまうのは本末転倒です。
実務である程度利用すれば、資格取得はそこまで難しくありませんので、Udemyで対策講座を購入するのであれば、PythonやBigQueryなど実用的な講座の購入をおすすめします。
まとめ
ITエンジニアとして必須となりつつあるクラウド技術。
プログラミング以外に学ぶことが多くて大変だと感じた方もおられるかもしれませんが、逆にクラウド技術が出てきたことにより、これまでプログラミングが必要だったことが簡単に実現・利用できるようになりました。
興味さえ持っていれば、未経験でも30歳からでもITエンジニアとして活躍することは可能です。
今回紹介した講座でAWSやGCPの基礎、そして実装方法や特徴を学びITエンジニアとしてステップアップしていきましょう。
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