フリーランスやテレワークなど多様な働き方の代名詞であるITエンジニア。
スキルがあれば高い年収を貰うことができる職業でもあり、気になる方も多いのではないでしょうか。
私自身ほぼ未経験の中、30歳を過ぎてから本格的にプログラミングをはじめ、ITエンジニアになりました。
そして現在は、他業種と比較して十分な年収を得られるまでになりました。
業務効率化やデジタル化、DXの推進など今後さらにIT人材が求められるのは間違いありません。
本記事では、未経験からITエンジニアになるための方法や活躍するためのマインド、効率的な学習方法や教材を紹介します。
今後どんな仕事でもITスキルは武器になります。
技術を身に付けて仕事に活かしていきましょう。
プログラミングスクールは一切必要無し
高額なスクールで一からプログラミングを教えてもらう。
未経験者にはこれが一番の近道に思えるかもしれません。
しかし、ITエンジニアを目指す中でプログラミングスクールは全く必要ありません!
確かに初心者にとって、プログラミングは右も左もわからない難しさはあるかもしれません。
そこを体系だってスクールで教えてもらえるのは、初心者にとって非常に助かるでしょう。
しかし、10万~20万などの高額な費用を払ってまで得られる知識は、インターネットにゴロゴロと落ちている情報なのです。
そして何よりプログラミングスクールに行ったからといって、優れたプログラムを書けるようにはなりません。
では初心者はどうすればよいのでしょうか。
その前に、ITエンジニアになるために必要なことについてお話します。
次を読めば、なぜスクールが必要ないのかということもきっと理解いただけるはずです。
ITエンジニアになるために必要なこと
未経験からIT業界へ飛び込んだ私が大切だと思うことは次の3つ。
- モノ作りを楽しむ
- エラーを1つ1つ乗り越えていく根気強さ
- 新しい技術に対する好奇心
一番大切なことは、自分で考えて手を動かす(プログラミングする)こと。
当然ながら、本を読んでいるだけではプログラミングができるようにはなりません。
かといって、サンプルとして書かれているプログラムをそのまま打つ(いわゆる写経と呼ばれるもの)だけやっていても上達しません。
一番大切なのは『自分で何かを作る』ということ。
すなわち、こういう場合はどうしたらいいのかということを考えて、実際にプログラミングすることです。
考えてみてください。なぜITエンジニアになりたいのか?
自由な働き方ができるから。高収入が見込めるから。
厳しいですが、これだけが目的ならITエンジニアは諦めた方がよいでしょう。
ITエンジニアに必要なのは、システムやサービスというモノ作りをしたいから、この気持ちが一番大切です。
そしてモノ作りを楽しめる人の成長はめちゃくちゃ早い。
高校生や大学生にすごいプログラミングスキルを持っている人がいるのは、単純に楽しんでいるからなんですね。
ゲームをするようにプログラミングをしていますから。
正直言ってこの気持ちさえあれば、未経験だろうが何歳だろうが、ITエンジニアには絶対になれます。
ただ、プログラミングには絶対にエラーやバグがついて回ります。
英語で表示されるこのエラーを、Googleで検索し仕様やドキュメントを振り返り、1つ1つ潰していく。
そんな根気強さも必要となります。
そして、最後は新しい技術に対する好奇心。
ITの世界は常に新しい技術やサービスが生まれています。
新しい技術にアンテナを張って知ろうとすること、身につけようとする姿勢があるかどうかがスキルの差となることは私自身実感しているところです。
とこれまで堅苦しいことを書きましたが、やはり一番はモノ作りを楽しむことが本当に大切です。
そして新しい技術というのも、こんなことができるサービスってすごい!というそんな思いで十分なんです。
ITでこんなことができてすごい!こんな思いを持っていればきっとエンジニアとして活躍できるでしょう。
では、未経験者がどのようにITエンジニアになればいいのか。
まずは未経験ながらも最低限の知識を学習して身につける必要があります。
さすがに、右も左もわからないようでは転職や採用は難しいですからね。
未経験者OKなんて採用もありますが、企業側からしたら未経験であってもきちんと知識やスキルがある人に来て欲しいですよね。
今は動画で学べる教材、昔からある素晴らしい書籍、先人たちが残したインターネットの情報など、プログラミングに関する情報はたくさんありますので、次に紹介する方法を是非活用してみてください。
ITエンジニアへの第一歩、まずはここから学習しよう
ITエンジニアといってもインフラ、フロントエンド、バックエンド、アプリケーション、データサイエンスなど様々な分野があります。
それぞれ必要なスキルは異なりますが、最低限の知識は身につける必要があります。
まず第一歩として次を学習することをお勧めします。
- WEB技術
- ネットワーク
現在では、インターネットにつながらず、パソコン単体で動くアプリの開発というのはありえません。
全てのサービスがWEB技術、そしてネットワークの上に成り立っています。
これらの基本をまずは抑える。その次にプログラミングに取り組むことをお勧めします。
オライリーシリーズなど非常に専門的な書籍もあるのですが、まずは初心者向けに書かれたわかりやすい書籍で学習するようにしましょう。
ある程度理解できれば、専門的な書籍も理解できるようになります。
読みやすいおすすめ技術書を紹介します。
Webを支える技術
『支える技術』シリーズの定番、Webを支える技術。
Webのアーキテクチャ、HTTP・URI・HTMLといったWebを支える技術について、歴史や設計思想を含めわかりやすくまとめられています。
クライアントやサーバといった基礎的なことについても書かれており、座学入門書としては間違いありません。
他にもサーバ/インフラを支える技術など別のシリーズもあるので、手にとってみるのをおすすめします。
おうちで学べるサーバのきほん
Web技術全般を理解できた後は、サーバについて学習しましょう。
サーバって何?なぜサーバが必要なのか、様々なサーバの種類、WindowsやLinuxの違いについて書かれています。
最近は仮想化技術やクラウドサービスの進歩もあり、自分でサーバを一から構築する機会は少なくなっていますが、だからこそ基礎から理解しておくことが大切です。
実際に自分のPCを使って学習できるのも理解を深めてくれます。
こちらも『おうちで学べる』シリーズとして他の技術に関する本が出ていますので、興味があるのを読んでみるのをお勧めします。データべースなんかもわかりやすいですね。
マスタリングTCP/IP -入門編-
少し専門書っぽくなりますが、ネットワークの基礎であるTCP/IP解説書として定番のマスタリングTCP/IP。
昔からある良書です。技術の進化に合わせて改訂され続けており今は第6版。
ページ数は結構ありますが、図解やイラストを用いているため、そこまでボリューム感はありません。
それでいてわかりやすく解説されているので、インターネットの基本であるTCP/IPの基礎をしっかりと学ぶことができます。
これ1冊でプロトコル、インターネット、ネットワークについての理解は深まること間違いなし。
ネットワーク入門書として手元に置いておきたい一冊。
効率的にスキルアップするために動画を活用しよう
これまで紹介した入門者向けの書籍を読んだ方は、さらなるスキルアップを目指しましょう。
本による学習もよいですが、より効率的にスキルアップできるサービスがオンライン学習サービスのUdemy。
Udemyとは、100,000以上の講座があるオンラインの学習プラットフォームです。
主に社会人が対象で、教えたい人が講座を開き、学びたい人が講座を購入してオンラインで学習するサイト。
アメリカのUdemy.Incが運営し、日本ではBenesseが事業パートナーとなっています。
ビジネスやデザイン、語学など様々な学習コンテンツがあり、IT系もかなり多くの講座が開設されています。
本では理解が難しい内容も、動画で学習するとわかりやすいので私も重宝しています。
スマホアプリもあるので、移動時でも簡単に学習することができます。
通常価格として購入すると1万円以上する講座もあるのですが、定期的にセールを行っており、セール価格として2,000円~3,000円程度と書籍と同じぐらいの値段で購入できるので本当にお勧めします。
ここからは、そんなUdemyのおすすめIT初級講座を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
どれも見るだけではなく、実際に手を動かしながら進められる教材なので、確実にスキルを身につけることができます。
もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながらLinuxコマンドラインを5日間で身に付けよう
1つ目は、もう怖くないLinuxコマンド。
実際に手を動かしてLinuxコマンドを学習します。
サーバ構築だけでなくアプリケーション開発でも必要になるLinuxコマンド。
cdやlsならまだしも多くあるLinuxコマンドは本ではなかなか覚えられません。
動画を見ながら実際に手でコマンドを打ち、学習していきましょう。
学習時間も5時間ほどとそこまで多くないので、まずは動画学習の試し教材として購入してみるのに最適です。
HTML5、CSS3をマスターして、未経験からWEBデザイン・エンジニアを目指す実践マスターコース
HPの基本となるHTML5とCSS3を基礎からマスターできる講座。
WEBサイトの制作は初めてという初心者から、中級者以上の学び直しやトレーニングも可能なように実践的に作られています。
本格的にプログラミングを始める前に、マスターしておきたい技術なのでおすすめです。
HTML5, CSS3をマスターして、未経験からWEBデザイン・エンジニアを目指す実践マスターコース
【完全初心者向け】絶対に挫折させないPython入門講座
最後におすすめするのが、Pythonのプログラミング講座。
『絶対に挫折させない』とタイトルにあるように、プログラミングの基礎の基礎から解説されています。
最後には簡単なアプリ開発もあるので、基礎からサービスを作り上げる過程を学ぶことができるので、
初めてプログラミングをするという方には最適な内容となっています。
今まで本で学習していたけど、挫折してしまっていたなんて方は是非試していただきたい動画です。
ここまで学習できれば『脱』初心者です!
まだまだ参考になる動画はありますので、今後まとめて紹介したいと思います。
本当にUdemyは素晴らしく、ITエンジニアになりたての頃は少なくとも月1本は講座を購入して学習しまくっていました。
ITエンジニア必須スキルのクラウド技術講座(AWS/GCP)についてもまとめています。
次のステップアップとして是非学習してみてください。
未経験からITエンジニアになれる転職サイト
この記事にまとめた本や動画を1つでも学習できれば、ITエンジニアとして取り組んでいけるでしょう。
最後はITエンジニアとして就職する方法。
これは転職サイトや転職エージェントを利用するのがおすすめです。
サイトによって良し悪しがありますが、一番大切なのは自分とマッチングするかどうか。
まずはサイトに登録してみて、転職案件の詳細をチェックし、担当者に会い面接で話を聞く。
こういうプロセスを経て自分とマッチする企業を見つけましょう。
まずは未経験者専門の転職支援サイトで、色々な話を聞いてみるのも1つ。
- ITエンジニアに特化した未経験者就業支援サイト【IT求人ナビ】
- キャリアコーディネーターの手厚いフォロー・エンジニア第一主義が特徴
5分程度で会員登録(無料)できるので、プログラミングと同様にまずは動いてみることが大切です。
未経験からITエンジニアとして活躍できる人が1人でも増えることを期待しています。
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