6年のトラリピ運用において多くの失敗を経験しました。
そんな私の失敗談を公開したいと思います。
これからトラリピやループイフダンなどFX・CFDの自動売買を検討されている方、運用を開始して順調に利益が増えている方は、この記事を参考に失敗しない自動売買運用を目指してください。
【失敗①】リスク管理
自動売買をはじめるタイミングにもよりますが、運悪くいきなり暴落でもおこならない限り(参考:2019年1月3日の円暴落)含み損を抱えながらも順調に利益が増えていきます。
そのような状況でつい考えてしまうのは、
いきなり暴落するなんてこのタイミングではありえない!
もっとポジションを増やせばもっと儲かる!
取引通貨量や仕掛けの本数を増やそう!
このような強気なことだと思います。
私もそうでした。
たまたま円安が続いている相場の時に、こんなに簡単に儲かるなら大丈夫だと調子にのり、仕掛けを増やしすぎた結果その後の円高に耐えきれずロスカット……
開始した当初の設定で運用を続けていれば、ロスカットされることもなく、円高時にヒットしたポジションもその後利益になっていたはずでした。
利益が出ている時こそ冷静に、為替が動かない時こそ相場を気にしない。
急落・急騰する時はいつかやってきます。
その時をしっかりと耐え抜き、利益につなげること、ロスカットされないことが第一です。
【失敗②】通貨ペア選択
この通貨ペア選択の失敗は今も継続しています。
現在、私は豪ドル円、南アフリカランド円にて自動売買を運用しています。
異なる通貨ペアで運用している理由は、
- 利益率を上げる
- リスク分散
の2つです。
トラリピを開始した当初は利息が多い(スワップポイントが多い)通貨ペアがいいはずだと思い込み、この2通貨を選択しました。
これが間違いでした。
確かにスワップポイントは高金利通貨なので増えていきます。
しかし、既にトラリピなど自動売買やFX取引をされている方はお気づきかと思いますが、豪ドル円と南アフリカランド円の2つの通貨は相関性が非常に高いのです。
なお、相関とは
二つのものが密接にかかわり合っていること
を意味します。
そのため、豪ドル円と南アフリアランド円の動きが密接に関わっている、すなわち円高であればどちらも円高に、円安であればどちらも円安にと同様の動きをするのです。
次は同一期間における豪ドル円と南アフリカランド円のチャートになります。
それぞれ円高時・円安時とほとんど同じ動きをしていますね。
利益率を上げることは可能ではありますが、同じ時期に円高になるような動きをされてはリスク分散にはなりません。
複数ペアの運用によりリスク分散を行うには、相関性がなるべく低い通貨ペアを選ぶ必要がありました。
このような通貨毎の相関性を知らず、通貨ペアを選択したのが2つ目の失敗でした。
なお、これから自動売買を始められる方は豪ドル円やドル円で始められるのが良いと思います。
理由は次の2つです。
- どちらも金利が比較的高いこと(米ドル円も近年の利上げにより高金利通貨になっています)
- 馴染みのある通貨の方が経済や政治のことがわかりやすい
なお、現在もこの2通貨で運用を続けているのは、南アフリカランド円の取引量・仕掛けの本数が豪ドル円と比較して少ないためです。
トラリピというよりは、南アフリカランド円はスワップポイント重視の運用に切り替えた状況です。
ただし、運用開始時点は11円と今よりだいぶ円安だったので、含み損もそこそこあります。
もう少し円安に戻ったタイミングでは、南アフリカランド円の運用は停止し、他の通貨へ資産を振り分けて、運用効率をあげていきたいところです。
【失敗③】運用設定
3つ目の失敗はハーフ&ハーフの運用設定を取り入れることができなかったということです。
ハーフ&ハーフとは、取引方法としては非常に簡単なで、想定するレンジにおいて半分を買い、半分を売りでトラリピ設定を行う取引方法です。
例えばドル円で80円~120円をレンジとすると、レンジ半分の100円で買いと売りがわかれることになります。
- 80円~100円で買いのトラリピ
- 100円~120円で売りのトラリピ
全て買いで行うと、高値で購入したポジションが円高時にはかなりの含み損を抱えてしまいます。
しかし、このハーフ&ハーフを利用するとその含み損や証拠金を半分にすることができるのです。
これにより、少ない運用資産で同程度のリターンを得る設定で運用が可能になります。
ハーフ&ハーフのデメリットももちろんあるのですが、それ以上にメリットがある手法です。
デメリットはまた別の記事にまとめたいと思います。
こちらも失敗②の通貨ペアと同様に、現在抱えているポジションが解消されるタイミングで、ハーフ&ハーフへの運用に切り替えていく予定です。
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